港南台第一中学校の女子バレーボール部は昨夏、県大会4位以上に権利が与えられる「関東大会出場」を4年連続で果たすという快挙を遂げた。
だがその後、3年生7人の引退により部員数は2年生2人、1年生6人のわずか8人に。また、けがで2人が練習に参加できず、6人制バレーで1人の交代要員もいないという厳しい状況となっていた。
そんな中でも顧問の小田義久教諭(52)は、「練習メニューは限られるが、1人ひとりがボールを触る機会は増えるので、短い時間でも数はこなせる」と前向きにとらえていた。
「レシーブは攻撃の1歩」
迎えた12月の県大会新人戦。県内128校が出場する中、予選トーナメントを勝ち上がり、決勝リーグでも2勝1敗と健闘し大会3位に。主将の内田若葉さん(2年)は、「得点が続くと一気に波に乗れる。自分たちの力を出し切れて良かった」と笑顔を見せた。
指導方針について小田教諭は、「あくまで攻撃重視。攻撃が強ければ相手の攻撃も弱めることができる。レシーブはその1歩目として重要」と語るように、常にトスやアタックとの連動を意識して練習に取り組んでいるという。またチームの平均身長は約162cmで「速いトスと、高さのある攻撃が強み」と明かす。
県代表2高校にOG4人
1月5日から始まる「第68回全日本バレーボール高校選手権大会」(通称「春高バレー」)に今年、一中バレー部OGが神奈川県代表として4人出場する。川崎市立橘高校の長尾紗月さん(3年)、田中瑠奈さん(2年)と、県立大和南高校の佐藤未羽さん(1年)、戸室舞優さん(1年)だ。
佐藤さん、戸室さんを知る一中部長の有安(ありやす)桃花さん(2年)は「(出場は)すごいとしか言えない。2人とも活躍してほしい」と話し、4人を指導した小田教諭は「出場機会があれば、ぜひとも全国の舞台を楽しんできてほしい」と教え子たちにエールを送った。
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