市民と区役所職員が協働で地域の課題の解決や魅力向上をめざすプランを掲げて発表――。港南区連合町内会長連絡協議会、港南区社会福祉協議会、港南区役所の3者が協働で運営する地域づくりの学び場「学び舎ひまわり」の卒業式が14日、港南公会堂で開かれた。
この取り組みは、自治会町内会や地区社協、各種委嘱団体などで活動している人が様々な方面から地域づくりについて考える場として13年9月にスタート。各メンバーがパートナーシップを築きながら、まちづくりのプランづくりに取り組み、活動に生かしている。これまでの2年間で卒業した人は60人に上る。
今回、卒業した3期生は公募で集まった40代から80代までの市民29人と区役所職員8人の計37人。昨年9月から始まったカリキュラムで、まち歩きや実践事例の見学、意見交換を重ねてきた。
この日の卒業式でメンバーはマイプランを発表。防災対策を中心に様々なアイデアを出し合い、高齢者のためのカフェづくり案や地域活動の担い手づくり案なども打ち出した。
メンバーの1人、防災活動の重要性を訴えた吉原西町内会会長の小後摩和雄さん(67)は、防災ライセンスリーダーの養成や特技を持っている人のリストアップを提案。卒業式を終えて「自分の地域ばかりだけ見ていると視野が狭くなってしまう。他の地域の実践事例を見学できたことがよかった。今後もメンバーと連絡を取り合い、ネットワークづくりに取り組みたい。地元で実践的な防災訓練ができるようこの成果を生かしていきたい」と話していた。
区役所の担当者は「地域で実際に活動している人と区役所職員が垣根を越えて連携し、協働が進んでいる。こうした取り組みが広がり、地域づくりにつながることを期待したい」と話す。
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