港南区・栄区版 掲載号:2017年2月16日号

港南国際交流ラウンジの館長として第18回港南ラウンジ祭りを開催する

荻荘(おぎそう) 正巳さん

芹が谷在住 72歳

「できること」で人の役に

 ○…外国人の生活上の相談窓口や交流拠点として上大岡駅に設置されている「港南国際交流ラウンジ」。昨年20周年を迎え、年に1度の「港南ラウンジ祭り」は今年で18回目を数える。日本語スピーチ大会のほか、歌や踊りなど国内外さまざまな演目がステージで披露される。「イベントでまずは地域の人にラウンジの存在を知ってもらい、知名度を上げれば在住外国人の人たちの助けにもなるはず」

 ○…「できることをやる」がモットー。ラウンジで働くボランティアスタッフは総勢170人ほどで、そのほとんどが女性だ。窓口に寄せられる相談は日本語に関するものが最も多く、ごみの分別方法やDVに関するものなど多岐に渡る。「自分は語学が堪能じゃないし、相談者は女性が多いので相談相手にも女性が好まれる。ただ、自分にはできないことも、できるスタッフが揃っている」。スタッフが日々楽しく働けるようにと、裏方として環境づくりに奔走する。

 ○…東京都品川区出身で結婚を機に市内に移り住んだ。コンピューター販売の営業職を経て、40歳で友人と人材紹介の事業を起こしたが、母の介護もあり60歳を前に引退。「人と話すのが好きで、パソコンにも苦手意識はなかったから」とラウンジの窓口スタッフに応募した。事業企画、副館長、事務局長を歴任してきたが、「男はだめだね、頭が固くて」と笑う。70歳の節目に一度は退職したが、幅広い経験への信頼は厚く、「断りきれなくて」と昨年7月に館長を引き受けた。「人の役に立てる仕事がある。それがやりがい」

 ○…ラウンジの仕事を始めたのと同じころ、司馬遼太郎の著書を題材に語りあう地域サークルに参加し始めた。10人ほどの仲間の中では最年少だという。また鉄道好きな小学5年生の孫と2人で列車の旅に出かけるのも大きな楽しみ。「もうすっかり孫の方が詳しい」と悔しそうに、嬉しそうに貴重な「今」をかみしめる。

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