栄区桂町のたっちーらんど(栄公会堂)で4日、横浜市は「特別自治市」について考える大都市制度フォーラムを開催した。林文子市長や栄区の小山内いづ美区長らが登壇。林市長は特別自治市へ向けて改めて積極的な姿勢を示した。
特別自治市とは、二重行政の課題を解消するために、横浜市などが実現に向けて取組を進める新たな大都市制度。今回のフォーラムは制度を市民に知ってもらうために開かれ、これまでにも市内各区で行われてきた。
会場には約500人の区民らが集まり、栄区連合町内会の磯崎保和会長によるあいさつで開会。第1部では林市長が「魅力と活力あふれる都市の実現に向けて」と題した基調講演を行い、栄区や横浜市の魅力を紹介してから特別自治市について説明した。神奈川県と市で窓口が分散することで生じている二重行政などの課題解決を進める上で特別自治市が生きてくると解説し、「これまでの政令指定都市制度の見直しが大事。県と一緒に進めていく」と呼びかけた。
続く第2部では俳優でみなとみらいの映画館「ブリリア ショートショートシアター」代表の別所哲也さん、平原敏英副市長、小山内区長が参加し、市内出身のアナウンサー・渡辺真理さんがコーディネーターを務めた座談会を実施。区内の二重行政について、小山内区長が河川管理や教育分野などを事例に説明した。区内を流れるいたち川は二級河川で県が管理。小山内区長は「地域住民がイベントを開催する際は区役所・土木事務所だけでなく、県の横浜川崎治水事務所へも届出が必要で区ではワンストップで対応できない」と解説し、特別自治市の意義についてそれぞれが意見を出し合っていた。
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