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港南区・栄区版 公開:2017年4月6日 エリアトップへ

脳神経外科医として、多くの団体組織の要職を務め、地域医療の連携に取り組む 田口 博基さん たぐち脳神経クリニック院長 栄区在住 56歳

公開:2017年4月6日

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ワンパターンこそ重要

 ○…港南区港南台のクリニック院長を務め、「神奈川脳神経科医会」「医福ネット港南研究会」「港南禁煙、受動喫煙防止をすすめる会」など地域医療にかかわる様々な団体組織での要職の肩書きがいくつも並ぶ。勉強会や講演会に積極的に参加し、地域住民の健康を地域全体で支える医療体制を確立しようと呼びかけ続けてきた。なぜそんなに頑張れるのか。「医療の中でもっと頑張っている人を見ているから。誰かが引っ張っていかないと進まない」

 ○…高齢化が進展する中、脳の病気の予防から治療まで、脳神経外科医の役割をひしひしと感じている。「地域医療の確立のためには市民の人たちに理解を深めてもらうことが重要」と考える。2月に港南公会堂で一般市民向けに「寝たきりにならないための生活習慣」と題し講演を行い、脳卒中への理解と予防の必要性を訴えた。「まだまだ講演会に来てくれる人は限られている。多くの人にどう伝えるかが課題」と話す。

 ○…佐賀県生まれ。大阪の高校に進み、金沢大学医学部、同大学大学院へと進んだ。医師をめざすきっかけが、小学校4年生だった時の母の死。「脳の病気で正しく診断されなかったのが原因。その頃から医者への気持ちがモヤモヤとしてきた」。医師となって石川県内の病院勤務を経て、横浜栄共済病院で7年間、脳外科や血管内の手術に従事。04年にクリニックを開業した。「脳の仕事に就いてみたら、母親には悪いと思うけれどこの仕事が楽しい」

 ○…地域医療の確立に向け、「何度も繰り返す、最強のワンパターンこそが重要なこと。心に染みるようにどう丁寧に伝えるかが私たちの役割」と考えている。自身の根底にある言葉が、親切な気持ちという意味の「婆心」。自らのクリニックでも浸透している想いだ。「地域で連携医療を頑張らなければいけないと訴えているからには、自分たちがまずは実践することが大切」と気を引き締める。

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