栄区の本郷中学校女子バスケットボール部=写真=が横浜市中学校バスケットボール選手権大会で準優勝を果たした。同部は優勝した戸塚中学校とともに、3日から始まる県大会へと駒を進める。
同大会は予選ブロックを勝ち上がった32チームによるトーナメント戦で争われた。本郷中は初戦の東永谷中(港南区)に77対36で勝利すると、順調に勝ち上がり、準決勝では昨秋の市新人戦大会準優勝の強豪・旭中を59対42で破った。
先月20日に横浜市文化体育館で行われた決勝戦では戸塚中と対戦。「負け続けてきた相手だけど、その度に点差は縮まっている。今回こそ、という思いが強かった」と部長の中嶋彩乃さん(3年)は話す。
だが、強すぎた思いは空転し、本郷中はパス主体のスピード感ある本来の攻撃が出せなかったという。試合は38対79の完敗。「決勝まで勝ち上がれたことはうれしかったけど、悔しさが残った」
目標は関東大会
一方で同部の顧問として9年目の石田祐子教諭は、「ここまで勝ち上がれるとは正直思っていなかった。目指すバスケを理解して実践できるようになってきたことと、こつこつ取り組んできた守備の粘り強さが光った」と振り返る。
市大会上位には、小学校でミニバスケットの経験を積んだ選手が主力として活躍するチームが多い中、本郷中は部員24人のうちほとんどが中学からバスケを始めた選手。さらに、主力選手5人のうちで最も背が高い選手でも158cmという小柄なチームだ。
そのため個々の能力だけで勝負するのではなく、「サイズをカバーするには、ボールのないところでの動きや全員攻撃・全員守備といった『チーム力』がカギ。だから運動量で負けちゃいけない」と石田教諭は語る。
中嶋さんも「チームプレーを大事にして声を出し合っている。初心者も多いので、練習では先輩たちが自分たちにしてくれたように後輩に教えている」と話す。
チームの目標は関東大会出場。夏の県大会で上位2位に食い込む必要があり、昨年の本郷中は決勝リーグまで進んだものの僅差の3位という悔しい思いもしている。「攻撃ではパスを増やしてスピードをあげること、守備ではリバウンドをしっかり取ることを徹底したい。戸塚中とまた対戦して勝つことも目標」と中嶋さんは静かに闘志を燃やす。
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