トランペット奏者として7月11日に栄区民文化センターのコンサートに出演する 佐藤 友紀(とものり)さん 小菅ヶ谷在住 39歳
クラシックをもっと身近に
○…東京交響楽団の首席トランペット奏者として活躍し、シエナ・ウィンド・オーケストラにも所属する。7月11日にはピアニストの大野真由子さんと地元の栄区民文化センター「リリス」で「トランペット×ピアノデュオコンサート」を開く。チケットがすぐに完売するほどの人気ぶり。「リリスのホールは響きがすごくいい。音が作りやすく、心地よく吹くことができる。レストランのビュッフェスタイルのようにいろいろな楽曲を楽しんでほしい」
○…「僕が目指している音は、いわゆるトランペットの派手で華やかなイメージとは違い、おしとやかで美しさを求めている」。今春には初のソロアルバムを発表し、日本を代表するトランペット奏者の一人としてますます注目を集める。「音楽家としてちょうどいい時期かもしれない。オーケストラとソロでは求められる音が違う。いろいろな活動をしている時の音を残しておきたい」
○…出身は鎌倉市。両親が音楽愛好家で5歳の時にピアノを始めるも続かなかった。サッカーに打ち込んでいた小学校高学年の時、トランペットに出会って初めて楽しいと感じ、器楽部へ。中学校でも吹奏楽部に入った。「1つの曲が吹けるようになるとすごく楽しい。最初は漠然と楽しいからやっていた」。1つの転機となったのが中学校3年生の時。「関東大会に出て、その時、この道いいなって思って」。本格的に打ち込み、東京藝術大学に進んだ。
○…「昔よりは随分変わったが、日本ではクラシック音楽がまだ根付いていない。決して敷居の高いものではない」。今、目標に掲げている一つの活動が地域でのクラシック音楽の普及だ。「それぞれのミュージシャンが自分の住んでいる地域から発信していけるといい。今回のコンサートを機に地元の活動を増やしていきたい。クラシックをもっと身近に感じてもらいたい。それが僕らの使命だと思っている」
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