(PR)
石井誠弁護士が答える 元気の出る法律相談(83) 「飼い犬が子どもを噛んだ」
Q、犬を散歩させていて、買い物のために短時間犬を道路脇に繋いでおいたところ、通りがかりの子どもを噛んで怪我をさせてしまいました。しかし、うちの犬はとても行儀の良い大人しい犬なので、いたずらでもされない限り、子どもを噛むはずがありません。
このような場合でも飼い主としての責任を免れないのでしょうか?
A、動物が他人に損害を与えた場合については、法律上特別な規定があり、動物の占有者又は保管者は、その動物の種類及び性質に従って「相当の注意」をもって管理をしたことを立証できない限り、生じた損害について責任を免れることはできないとされています。
一般に、公道で飼い犬が他人に危害を加えたケースでは、飼い主の管理に問題がなかったことを立証するのは相当困難です。実際の裁判でも免責は容易には認められておりません。
今回の場合でも、公道で飼い犬から目を離し、他人に怪我をさせているので、免責の立証は困難でしょう。
もっとも、子どもやその親にも一定の落ち度がある場合には「過失相殺」によって考慮してもらい、損害賠償額が減額されるという可能性は充分にあります。
法律に関することは、法律のプロである弁護士にお気軽にご相談下さい。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>