長年大切に乗り続けてきた愛車を歴史館に――。港南区在住の成田秀之さん(80)が自家用車として使用していた初代アルトワークス(スズキ)を浜松市にある同社の歴史館へ寄贈した。車両は整備を経て、すでに展示されている。
スポーツ軽の先駆モデル
1987年発売の同車は当時、軽自動車に「女性向け」というイメージが定着していた中、それを覆すようなツインカムターボ、フルタイム4WDを搭載したスポーツモデルとして人気を集めた。「カスタムする人が多かったようで、オリジナルのままこのように良い状態で残っているのは珍しい」と同社担当者は話す。
成田さんは初代アルトワークス発売直後に、通勤用にと購入して毎日のように乗っていたという。「当時の最新技術が全部詰まっていて、屋根がなかったらレースカーだなって気に入っていた」と成田さんは振り返る。4WDでパワフルな走りが特徴の同車は、雪の日にも安定した走りを見せたという。
生活の変化で車庫に入れたままの時期が続いたが、定期的にエンジンをかけてボディを磨き上げるなど、手入れはこまめにしてきた。だが自身の足の具合が悪くなり、歴史館へ寄贈の相談をしたという。「もうクラッチもうまく踏めないから。多くの人がこの車を歴史館で楽しんでくれたら」
スズキ歴史館(浜松市南区増楽町1301)は入場無料で午前9時〜午後4時30分開館(予約制)。(問)・053・440・2020
|
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|