栄区で小中学生を対象に、無料で学習を支援する住民ボランティアのグループがある。メンバーは退職した教職員や会社員らで、行政の支援も受けながら、学校での学習に課題を抱える子どもたちのさまざまなニーズに対応している。
グループを立ち上げたのは、小学校の教員を務めていた竹岡健治さん。学習に課題を抱える子どもたちを現場で見てきたものの、教員たちが多忙化や管理強化のために、丁寧に対応できない状況にジレンマを抱えていた。
「経済的な理由で学習理解ができないまま放置されてしまっていたり、早期に諦めてしまっていたりする子どもも多い」。危機感を感じていた竹岡さんは退職後の2010年、基礎的な学習が身に付いていない子どもたちを無料で支援する「学習を支援する会」をスタッフ5人で立ち上げた。
区にかけ合い、翌年1月には区役所の食堂を借りて「楽習教室」と名付けた活動を開始。同年に区の協働推進事業として認可も受け、本郷地区センターで毎週水曜日の放課後、活動するようになった。メンバーは20人にまで増え、「栄区内を網羅しよう」と現在では区内各施設で活動する。
最近は、日本語が不十分な外国籍の家庭にも対応するケースもある。「やればできる。早期に対応することが重要で、ここではつまずいている部分を見つけてあげたい。個別対応も行っているので、いつでも受け入れていることを知ってもらえたら」と竹岡さんは話す。
支援は基本的に1対1で行い、教科は主に国語と算数(数学)。詳細の問い合わせは、竹岡さん(【携帯電話】090・7405・4276)へ。
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