ご当地キャラクターのバッジを目印に住民同士がご挨拶――。こんな取り組みが港南区の日下地区で浸透しつつある。今年5月から始めて半年。バッジのほかにもキャラクターのストラップも作成し、あいさつ運動を広げようという。
「今の社会は、知らない人には気をつけるようにという風潮から子どもたちがあいさつをしなくなった。みんなが安心してあいさつし合えるような環境があったらいい」。そう話すのは日下連合町内会と日下地区社会福祉協議会のメンバーらで構成するあいさつ運動推進チーム(難波明子代表)。
日下地区では住民同士がまちの魅力や課題解決について話し合う意見交換会「未来カフェ」を開催している。コミュニケーションづくりとして「あいさつ運動」の取り組みを求める意見があがっていたという。
そこで同チームでは地域住民であることを示す目印を使ってあいさつし合うことを発案。2月に開かれた未来カフェで日下地区のシンボルとなるキャラクターのデザインを募ったところ、笹下川のホタルや東樹院に伝説が残るタヌキ、笹下の笹などをあわせた「ヒッシー」が選ばれた。
イベントでアピールも
29日、日下地域ケアプラザ
同チームではこれまで、港南区役所の助成金を活用してキャラクターのバッジを約500個作成。日下小学校の職員や学援隊、地域の町内会自治会の役員、民生委員、日下地域ケアプラザの職員らに配布した。また「あいさついっぱいのうた」を作り、 「ヒッシー」の紹介と合わせて「あいさつのしおり」に掲載し、配布も始めた。
「このバッジをつけていると、子どもたちがよくあいさつしてくれるようになった。そしてあいさつの言葉も増えた」とメンバー。ただ、「大人同士だとなかなかすんなりとできないこともある。これからの課題は大人同士のあいさつ」という。
同チームではこのあいさつ運動の拡大を図ろうと、新たにバッジ1000個を作成。10月29日に開かれるイベント「日下たんぽぽまつり」でバッジのほか、ヒッシーのキャラクターストラップ(材料費として1つ50円)や幼児向けのぬり絵も配布する。また世界のあいさつの言葉や日本の方言などを紹介するブースを設けて、あいさつ運動をアピールするという。
日下たんぽぽまつりは日下地域ケアプラザ(港南区笹下3の11の1)で開催。午前11時から午後2時まで。模擬店の出店やバザーなどがある。
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