神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2017年11月30日 エリアトップへ

不登校の子の親の会「こだまの会」の代表として親子の支援に携わる 馬場 千鶴さん 野庭町在住 

公開:2017年11月30日

  • LINE
  • hatena

「子どもが教えてくれた」

 ○…不登校の子どもを育てる親たちが話し合いを行う「こだまの会」は1998年から活動。毎月1回、親たちが集い、自分の本音を語ったり、互いを励ましたりする場だ。「人の話を聞き、自分自身を見つめ直す場になっている。3歩進んで2歩下がるだけれど、お互いが成長している」と笑顔で話す。

 ○…子どもが小学1年生のとき、学校に行きづらくなり不登校になった。学校からも求められ、何とか学校に行かせようと悪戦苦闘。「誰からも認めてもらえず、四面楚歌の状態。親としてダメだと烙印を押されたようで、挫折感を味わった気分だった」と当時を振り返る。半年くらいして、子どもの不登校に悩む親たちの相談に応じる元小学校教員の女性を紹介された。そこで出会った親たち数人と、毎月少しずつ会い始めていくうちに、親同士のつながりが生まれていった。

 ○…数年後、知り合った親たちの子ども3人が相次いで自ら命を絶った。「ショックだった。遺書もなかったけれど、苦しんでいた」。参列した葬儀で遺影を見たとき、「申し訳ない。私たちが解決しなければいけない」と使命感を感じた。対外的にPRも始め、会の活動を本格化。会の名称に、苦しむ子どもたちの声が受け止められ、響きあうようにと「こだま」と入れた。「親が肩の力を抜き、人生を楽しんでいる姿を見せることが大事だと思う。『ありのままの自分でいい』と認められると、子どもたちは必ず変わっていく」

 ○…これまで、想像を絶する苦労をした親たちの話を多く聞いてきた。「皆『子どもが教えてくれた』って言う。子どもの成長に勇気づけられてきた」。横浜市でも不登校に対する制度は手厚くなってきたが、昨年度、件数は前年度から約700件増加した。「改善されてきていない。解決には知識や、時間とお金も人材も必要。皆で育てていこうという気持ちで身近なところから、やっていかなければ」

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook