港南区の日野連合町内会(長信男会長)が10年以上にわたり取り組んできた町の清掃美化活動が称えられ、区内で初めて国土交通大臣賞を受賞した。先月25日には南公会堂で表彰状の贈呈式が行われた。
日野連合町内会が主に清掃に取り組んできたのは、鎌倉街道、舞岡上郷線といった幹線道路沿いの歩道で総延長は1900メートルにおよぶ。市道路局の支援を受けながら、地域のボランティア団体と行政が協働で美化活動を行う「ハマロード・サポーター」に登録した2005年から活動に取り組み、参加人数は延べ960人ほどにのぼる。副会長の田代孝之さん(71)は「認めて頂いたというのは励みになる。今後ますます取り組んでいかなければ」と意気込みを語る。
当初は日野連合町内会に加入している自治会町内会すべてが、定期的にゴミ拾いや植栽の剪定などを一斉実施していた。その後、各町内会の行事予定との調整が難しくなったため、各地区ごとに実施をするという方法に変更し、それぞれ月1回以上の活動を続けているという。
国交大臣賞の受賞は区内初で、港南土木事務所の担当者は「受賞には活動の頻度や規模などの条件を満たすことが必要だが、きめ細やかな植物の手入れも評価ポイントになる」と話す。
きれいで安全な道を
もともと鎌倉街道の沿道には街路樹だけが植わっていたが、土木事務所によりツツジが植えられたことが、美化活動のきっかけになったという。月に一度の連合町内会の集まりでは、各地区の活動報告もあり、「隣の地区がきれいになることや、新しいアイデアを聞くことが刺激になり、うちもやってみようという意欲にもつながっている」と田代さんは話す。
歩道は通学路にもなっているため、緑が車の死角を作らないような配慮も欠かさない。「子どもたちが安全に通えるためにも取り組んでいきたい」と話した。
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