検証3・11 その時、何ができるのか 民間企業が避難者の安全を確保
横浜中心部を震度5強の揺れが襲ったあの日、民間レベルでの「支えあい」が市内各地で見られた。
西区岡野で営業するスポーツクラブ「Lite!ルネサンス横浜」では、地震が発生した時、約300人の利用者がいた。「直前に避難訓練を行なっていたこともあり、みな落ち着いていた」と朝山チーフが振り返るように、大きな混乱もなく利用者を避難させることができたという。
しかししばらくすると、クラブの隣にあり横浜駅周辺の一時避難場所に指定されている岡野公園(西区岡野2)に、近隣住民だけでなく周辺オフィスや商業施設から続々と人が押し寄せ、大混乱になったという。
そんな時、同クラブのスタッフが交通量の多い岡野公園前交差点で交通整理を行い、避難してきた人々を公園内へと誘導した。「車道にまで人があふれ危険な状態だった。マニュアルがあったわけではないが、スタッフから自発的に交通整理をしようという声が上がった」という。
その後、同公園には2時間近く避難者が滞在し、同クラブではその間もトイレの貸し出しや情報提供に追われたという。
朝山チーフは「改めて日々の備えの大切さを実感した。安全面の問題もあるが、今後は周辺オフィスで帰宅困難者が発生した際の受け入れなども検討したい。また自治会との協力体制なども整えていけたら」と話していた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|