中区長に就任した 牧野 孝一さん 神奈川区在住 56歳
元気で活力のある中区に
○…「責任の重さを感じています。区民の信頼を得られるよう、職員が一体となって仕事をしていきたい」。地域への顔出しに多忙な日々だ。最初の大きな課題に夏の節電対策を挙げる。「我が家でも昨年、自宅をリフォームして太陽光発電に。それから家族の中で節電に対する意識がすごく強くなった」と実感を込める。各家庭、地域、街全体での節電対策を進めていくという。また地域のつながりの支援、地域の課題を地域の人で話し合う場を提供することで、「元気で活力のある中区を目指したい」と大きな目で力を込めて語る。
○…転勤族だった幼少期を経て、横浜市で育つ。高校時代を過ごした山手の風景は、今もあの頃と変わらない。「新しいものと、残すべきものが残されたこの地域は、人を集める資源がたくさんある」。そんな地域を支える一番の資源は人材。「優秀な職員が多いと感じる。区長の役割は、職員が楽しく仕事ができるように背中を押してあげること」と笑顔を見せる。
○…入庁から34年。横浜市の街づくりに長く携わってきた。中でも思い出深いのは、「よこはま動物園ズーラシア」の開園。緑政局(現在の環境創造局)で開園に携わった。それまでの”見せる”ものだった動物園を、動物の生息環境を再現するものにしようと奔走した。「今でこそ環境教育という観点が浸透していますが、当時は理解してもらうのに時間がかかった」と振り返る。「仕事は人との”縁”があってこそ。その時々を精一杯努めると、後で思いもよらないところで繋がっていたりしますから」。
○…2世帯で暮らす家庭では「介護や昨今の教育現場、就職活動の状況など、家族の会話の中で生活感に溢れているんですよ」と気さくな話しぶりから温かな家庭が想像できる。「国難とも言える状況ですが、家庭の力、地域の力で乗り越えられます」。頼もしい一言で締めくくった。
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