市教育委員会が昨年3月に発表した市立富士見中学校(中区山田町)と市立吉田中学校(同羽衣町)との統合方針。2013年4月から統合する方針でまとまった両校について、地元の代表者らからなる「富士見中学校・吉田中学校 小規模校対策検討委員会」でこの程、学区の見直し案がまとまった。
富士見中校舎の耐震性不足と小規模校対策を理由とし、吉田中学校の校舎を利用する今回の学校統合。市教委から方針が示されて以降、両校の保護者や地域の間で、統合そのものの是非などを巡って話し合いが続けられていたが、昨年11月に行われた検討委員会で、2013年4月に統合する方針を承認していた。
その後、昨年12月に行われた検討委員会の3回目の会合では、統合校の通学区域が新たな議題に。統合校が従来の両校の通学区域を踏襲する形では、生徒数に対して吉田中校舎の教室数が不足すること、またこれまでの富士見中の通学区域内では中区と南区の行政区境線を跨いでいるという学校行政上の問題も踏まえ、市教委から検討委員会に対し近隣の平楽中(南区)も含めた4つの学区案が提案されていた。
この日も「学区に関するアンケートを保護者や地域にとってはどうか」などの意見が出され話し合いは難航。最終的には4つの案の中で市教委が推奨する「富士見中学校区の南区の一部(中村町の一部)、および中区の一部(打越、石川町、山手町の一部)を平楽中に変更」の案を、検討委員会が了承する形でまとまった。
この学区編成によって、これまで富士見中と平楽中に分かれていた石川小(南区)の卒業生はすべて平楽中に通学することになる。また、今後予想されていた平楽中の小規模校化(8学級以下)が解消する見込み。学区変更対象者については、2013年度新中学1年生のみで、同年度の2・3年生については原則、統合校へ通学する。
学校、地域へアンケート
統合校の校名については、小学校を含めた両校の関係校の生徒、保護者、地域住民を対象に公募し検討していく予定で、今月上旬に約3万5千部のアンケート用紙がそれぞれ配布された。今後はそのアンケート結果を基に検討委員会で学校名案を選定し、市教委、市会での手続きを踏む。
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