5月26日
関内の路上で楽しもう
フード&ハイカラフェスタ
5月26日
最新号:2012年2月 2日号
2012年1月26日号
世代と人をつなぐ架け橋に
○…爆竹が豪快に鳴り響き、シンバルや太鼓、銅鑼の音とともに中国獅子や龍が華やかに街中を練り歩く。横浜中華街で1月23日から行われている旧暦の正月「春節」を祝うお祭り。その実行委員長を女性初、しかも最年少で務める。「辰年生まれの自分が今年の実行委員長をできるのは光栄なこと。不安もあるけれど、学生や子どもたちの参加を増やすなど、自分なりの色を出して楽しみたい」。
○…南区で生まれ育つ。日本人の父と中国人の母の間に生まれ、家は中華街で祖母の代から続く「永楽製麺所」を営む。小・中・高と日本の学校に通い、その頃は中華街に来ることもあまりなかった。専門学校を卒業後、家業を手伝うために中華街へ。そこで思わぬ”壁”にぶつかる。「文化や風習がわからず、友達もいない。人見知りの性格もあって誰かに聞くのも怖かった。自分が日本人なのか中国人なのか、ルーツに思い悩んだこともあった」と振り返る。
○…転機はふいに訪れる。手伝いで参加したイベントがきっかけで街の人々と知り合うと、「みんないい人ばかりで、こちらが聞けばしつこいくらいに何でも教えてくれる人ばかりだった。本当に温かく迎え入れてくれた」。壁を作っていたのは自分自身―そう気付いた後は、街の歴史や文化を夢中で学び、今では”横浜中華街コンシェルジュ”の一員として観光客に街の魅力を伝えている。「この街の人たちは本気で怒って喧嘩もするけど、誰かが困っていれば必ず助けてくれる豪快で人情に厚い人ばかり。みんな家族や親戚みたいな感じ」と目を細める。
○…今後は「先輩方が守ってきた中華街の伝統文化を次の世代に引き継ぐのが私たちの役目。そして、日本人と中国人の両方を理解する立場として、誰でも入りやすいコミュニティにして、街の素晴らしさをもっと多くの人に伝えたい」。情熱溢れる語り口が老華僑(先輩)に近づいてきた。
2019年5月1日号