「話をもらった時は、本当に私でいいのかって、随分悩みました」―そう話すのはこのほど西区の西消防団で女性初の分団長に就任した藤田吟(ぎん)子さん(67歳)。
藤田さんが率いることになった西消防団第1分団の団員は約50人。「私はグイグイ引っ張るタイプではない。団員のみんなが協力的で、いつも支えてくれるのが本当にありがたい。私の役目は”和”を大切にしながら、みんなが活動しやすく、若い人たちが力を発揮しやすい環境をつくること」と意気込みを話す。
消防団に入って15年。阪神淡路大震災後に横浜市の方針が変わり、それまで男性のみだった消防団に女性を募集するようになった。藤田さんはその第1期として約20人の女性とともに入団。「男性と同じ力仕事はできないけれど、後方支援や女性ならではの活動もあると思う。消防団に入って消火器の使い方や応急処置の方法を習えたのは勉強になったし、一番楽しいのは地域を大切に思う人たちと一緒に活動できることかな」と白い歯を見せる。
昨年の震災以降、地域の消防団に関心を持つ人も増えたが、「まだまだ団員が足りない。ぜひ一人でも多くの人に参加してもらい、自分たちの地域を一緒に守っていきましょう」と呼びかけている。
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