横浜美術館 「奈良美智展」が開幕 11年ぶりの大規模個展
少女や動物をモチーフとした絵画や彫刻で知られる奈良美智さんの個展「奈良美智：君や 僕に ちょっと似ている」が７月14日から、横浜美術館で始まった。初めて制作に挑んだという大型ブロンズ彫刻をはじめ全て新作で、見所たっぷりの展覧会となっている。
横浜美術館で奈良さんの個展が開催されるのは２００１年以来11年ぶり。１９８８年に渡独して以来、欧米を中心に国際的な創作活動を続ける奈良さんの個展が、国内の同じ公立美術館で２度も開催されるのは極めて珍しいという。
展示されるのはドローイングやペインティングの新作など１０９件。特に奈良さんが母校、愛知県立芸術大学に長期滞在しながら制作した大型のブロンズ彫刻は、奈良さん自身にとっても初の挑戦とあって注目を集めている。
開幕前日に行われた記者会見で逢坂恵理子館長は「改めて奈良さんの作品を紹介できる機会をいただきうれしい。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と市民に呼びかけた。また奈良さんは「昨年の震災直後には空虚な気持ちに襲われ、筆がとれない時期もあったが、母校で彫刻を作っている過程で、制作に対する原点を思い出せた。色々な意味合いがこもった展覧会になったと思う」と語った。
会期は９月23日までで、観覧料（当日）は一般１１００円、大学・高校生７００円、中学生４００円、小学生以下無料。展示時間は午前10時から午後６時（最終入場午後５時30分・木曜休館）。期間中は奈良さん本人が作品の制作過程などを語るアーティストトークや解説付きで会場を巡る親子向けツアーなど関連イベントが予定されている。
詳細は展覧会公式サイトhttp://www.nara2012-13.org/または同美術館【電話】０４５・２２１・０３００へ。
チケットプレゼント
同展のチケットを５組10名様に。ハガキに住所、氏名、年齢を記入の上、〒２３１-００３３中区長者町２の５の14セントラルビル２階「奈良美智展チケット係」へ。７月27日必着。
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