本牧かぼちゃまつりで実行委員長を務める 近藤 裕之さん 中区本牧原在住 54歳
本牧で街と人を繋ぐ
○…「90年代の本牧は本当に活気がありました。その元気を取り戻すとともに、未来を担う子どもが自分の街を誇れるようなきっかけを作りたかった」。27日に行われる「本牧かぼちゃまつり」の実行委員長として、メンバーと準備に追われる日々を過ごす。ポスターに描かれたキャラクターは陶芸家の娘が手掛け、賞品の「お守りベル」は輸入バイク商品の店を経営する仲間がアメリカに製作を依頼して実現した。「街のみんなに協力してもらって、街のためにみんなで行うイベントです。スタンプラリーを通じて子どもや大人、街の名所や自然、お店など、みんなが繋がるイベントにしたい」。語りは穏やかだが、街への想いは人一倍熱い。
○…東京都三鷹市出身。普段の顔は一級建築士。デザインに興味を持ったのは小学生の頃。和風モダンな祖母の家を訪れる度に「家って格好いいな」と思ったのがきっかけ。学生時代を過ごした鎌倉では「自分の部屋の壁紙を好きな色に塗ったり、間取りを変えるのが楽しかった」と白い歯を見せる。子どもの頃の夢をそのままに、建築デザインの道へ進み、1986年に独立して本牧原に事務所を設立した。
○…これまで日本全国で住宅や高層建築のほか、教会や幼稚園まで幅広く手掛けてきた。「仕事を重ねる中で、街や風景に馴染む建築物を造るには地域を知ることが大切だと学んだ。そして自分も地域に根付けるよう、街の活動に参加するようになった」。それがきっかけで「横浜本牧ロータリークラブ」や「本牧まちづくり会議」に参加し、仲間と社会貢献や街の活性化に取り組む。
○…妻と娘夫婦、孫と暮らす。忙しい中でも趣味の旅行は欠かさない。「ヨーロッパの古い街並みや、都市計画など日本が学ぶべき点は多い。本牧や横浜でも環境と共存する街づくりを提案していきたい」。その目には港・横浜の未来が映っているに違いない。
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