神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2013年3月28日 エリアトップへ

本牧小 66年ぶりに校旗戻る 地元の庄司さんが保管

教育

公開:2013年3月28日

  • LINE
  • hatena
校旗を手に田中校長(左)と庄司さん
校旗を手に田中校長(左)と庄司さん

 中区の本牧小学校(田中昌彦校長)にこのほど、旧校の校旗が66年ぶりに戻ってきた。本牧1丁目在住の庄司喬さんが父親から託され保管していた。本牧小創立20周年の節目に校旗が戻ったことに田中校長は「すばらしいプレゼントを頂いたようだ」と喜んでいる。

 旧本牧小学校は1873(明治6)年に天徳寺を借用して開校した本牧学校が発祥で、震災等で場所や校名が変遷した。1926(大正15)年には現在のベイタウン本牧5番街付近に鉄筋コンクリート3階建ての校舎を建設したが、終戦後の47年に進駐軍に接収されて廃校となった。現在の学校は92年に開校している。

 旧校校旗を保管していたのは当時同校の後援会副会長で本牧地区連合会長だった庄司清夫さん。息子の庄司喬さん=写真右=は「どういういきさつで父が校旗を預かることになったのかは定かではないけれど、おそらく進駐軍に没収されることを恐れた学校関係者が父に託したのではないか」と話す。清夫さんが預かったのは校旗以外に、竿頭や漢文で書かれた教育勅語もあった。84年に亡くなったが、その遺志は喬さんに引き継がれた。

 今回の引き渡しが実現したのは、たまたま田中校長と庄司さんが3月8日に行われた本牧中学校の卒業式に同席したのがきっかけ。庄司さんが田中校長に経緯を話し、とんとん拍子に話が進んで返却が実現した。

 綺麗に保存されていた校旗。海に近い本牧小らしく、校章の周りには波の模様があしらわれている。

 3月13日に校旗を手渡した庄司さんは「本当はもっと早くに返せればよかったのだが。でも、これでようやく父も安心しているのでは」と笑顔で語り、田中校長も「旧校の思い出は写真しかなかったので大変ありがたい。子どもたちにも話したいし、旧校卒業生などで興味のある方は気軽に訪ねて欲しい」と呼びかけている。

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

3団統合し新体制に

中消防団

3団統合し新体制に

大規模災害への備え強化

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

50年後 中・西区は増

横浜市人口推計

50年後 中・西区は増

南区は2万9千人減

4月11日

文化の発展担い60周年

横浜市民ギャラリー

文化の発展担い60周年

アートを親しむ場に

4月11日

連携で火災被害最小限に

南区の小中学生

連携で火災被害最小限に

冷静対応、消防署が感謝状

4月4日

「今昔かるた」が完成

西区

「今昔かるた」が完成

歴史や魅力の発信へ

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook