バリアフリー化を目的に改修が行われてきたJR山手駅(南正男駅長=人物風土記で紹介=)の新駅舎がこのほど完成し、3月24日から使用されている。上下線に各1台のエレベーター、上り線にはエスカレーター2基が設置された。車椅子などでも利用できる多目的トイレ1室も設けられている。これらの設備スペース確保のため、駅舎の位置が大船方面に50m移動した。
JR東日本の管内でバリアフリー化が逐次進められており、山手駅の改修もその一環。以前の駅舎には階段しかなく、高齢者や車椅子利用者、子ども連れの保護者らにとって利便性の向上は悲願だった。
エレベーターやエスカレーターを設置するにあたり、旧駅舎ではスペースが確保できないため、大船方面に50mほど移した。ホームの長さや位置に変更はない。市道路局企画課によると、旧駅舎のスペースは、駅前広場整備の一部として、2015年度中に駐輪場にする計画だ。
新駅舎開業の24日には、午前10時から記念イベントとして、制服を着用し写真撮影できる「子ども駅長」や小学生以下を対象とした新幹線のペーパークラフトづくりが行われ、JR東日本のゆるキャラ「ハマの電チャン」もお披露目された。
地域との連携強化
同駅周辺には横国大附属小学校や横浜訓盲学院などをはじめ学校が複数あり、通学での利用者も多い。同駅では工事中の安全対策に力を入れてきた。
南正男駅長は「約2年におよぶ工事期間中、乗車位置の制限や整列乗車、また沿線の皆様には騒音などでご迷惑をおかけしたが、おかげさまで事故一つなく、皆様のご協力に大変感謝しています」と話した。また、「地域の町内会や商店街の皆様とのつながりを大切にし、できるかぎり地域発展に貢献していきたい」と方針を語った。
駅前商和会の橋本亨会長は「バリアフリー化により高齢者や子どもに優しい駅になった。商店街としてもこのバリアフリーの精神を持って、今後も活動していきたい」と話した。
同駅の乗降者数は一日3万4452人(11年度)。運行本数は平日で上下線合わせて402本。
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