関内・関外地区で、救急出場したものの病院搬送を辞退される、いわゆる不取扱の件数が増えている。酩酊者が搬送を断るなどが主な原因で、中消防署では「本当に救急車が必要な人のためにぜひご協力頂きたい」と話す。
中区の昨年の救急出場件数は1万4180件で市内全体の8・3%、過去10年にわたり市内トップとなっている。その中で不取扱件数は3438件で、市内1区あたりの平均1252件の3倍近くになっている。
不取扱件数全体のうち、関内・関外地区でのものが2969件、86%を占める。不取扱の事例として、酩酊状態で店で寝てしまい、心配した店員が救急車を呼んだが「誰が救急車を呼んだ」と救急隊員が怒鳴られたなど、酩酊者の扱いでトラブルになる例が多い。
中消防署では「限りある救急車を本当に必要な人に向かわせるためにも、不取扱件数を何とか減らしたい」と、9月の「救急の日」キャンペーンに合わせて繁華街の伊勢佐木町や野毛のほか、寿地区などで注意喚起のチラシを配り、飲みに行く人や飲食店の店員らに協力を依頼してきた。
中消防署の小野和夫署長は「もちろん酩酊状態で救急搬送が必要な場合もある。周りの方も救急車を呼ぶ前に一声掛けるなどして、確認して頂けたら」と呼びかけている。
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