関内駅から徒歩3分。立ち並ぶビル群の一角、5階という場所に今ネットで話題の「光る茶室」がある。
ここは、裏千家茶道准教授の松村宗亮さん=人物風土記で紹介=が2009年に開いた茶室「SHUHALLY」。4畳半の畳の下に埋め込まれたLED照明が一筋の光となり、黒を基調にした茶室を照らす。
畳以外にもガラスやステンレスなど現代的な素材を使い、10年にはグッドデザイン賞にも選ばれた。しかし松村さんは奇をてらったわけではないと話す。「この茶室は千利休の孫、宗旦(そうたん)が作った又隠(ゆういん)と同寸法で古典的なもの。しかし、ただ伝統を踏襲するのではなく、現代的な技術を取り入れながら、茶の湯の思想である陰陽を表現したかった」。伝統を守りつつ、創意工夫を加える。SHUHALLYの由来で、千利休が茶道の心得として説いた「守・破・離」の精神だ。
茶の湯の魅力を多くの人に伝えたいと国内外で活動する松村さん。「この空間を通して、敷居が高いと敬遠しがちな若い人にも自由な楽しさを伝えられたら」
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