神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2013年12月26日 エリアトップへ

横浜市 ムスリム客誘致を本格化 旅行者向けサイト開設

公開:2013年12月26日

  • LINE
  • hatena
ムスリム旅行者向けのHP
ムスリム旅行者向けのHP

 横浜市は、ムスリム(イスラム教徒)観光客の誘致に向けた取り組みを本格化させる。12月5日に、市内在住のムスリムが観光情報を発信する国内初のインターネットサイトを開設。また、飲食店や宿泊施設など事業者を対象に、受け入れを円滑にする研修も始めた。

 横浜市はこれまで、海外集客100万人を目指し中国や韓国などのアジア6地域を対象としたプロモーションに力を入れてきた。しかし近年、経済発展や格安航空会社の運航拡大などを追い風に、ムスリムが多いマレーシアやインドネシアなど東南アジアからの観光客が急増。2012年のマレーシアからの市内宿泊者数は4848人で、前年と比べ約40%伸びた。市では今後もイスラム圏からの観光需要は高まると判断し、観光庁による「平成25年度訪日外国人旅行者の受入環境整備事業」の公募に参加。市内事業者と連携し誘致策を強化している。

食事・礼拝環境を整備

 その一つが、横浜市の観光情報公式サイト(英語版)内で12月5日に開設したムスリム旅行者向けのホームページだ。市内ムスリム在住者が勧める観光情報を掲載するもので、国内では初の取り組み。イスラム教では豚食の禁止や礼拝の義務といった宗教上の規律があり、そのニーズに応えることが課題となる。食の制約を考慮した料理を提供する飲食店などを、ムスリム目線で紹介している。

 掲載店の一つ、新横浜ラーメン博物館(港北区)は、ムスリム向けのメニューを考案。豚肉を使わず、スープは野菜をベースにした塩味とするなど工夫が凝らされている。同店は、「ムスリム対応のメニューは昨年あたりから注文が急激に増えている。サイトを見ての問合わせも既に数件ありました」と話すなど、ニーズの高さを実感している。

 一方で、国内ではムスリムについての理解が比較的浅い傾向にあり、受け入れ環境が整う飲食店や宿泊施設は多くない。市は協力事業者を増やそうと、ムスリム対応に特化した研修を今夏から数回に渡り実施。宿泊施設の空き室を礼拝用として一時的に開放するなどの対応方法を実例を挙げて示した。担当者は、「市内事業者の力も借りながら、ムスリム旅行者への『おもてなし』の機運を高めていきたい」と話している。

中区・西区版のトップニュース最新6

「横浜BUNTAI」開館

4月1日

「横浜BUNTAI」開館

こけら落としは「ゆず」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

池辺前館長、音楽祭で新作

MMホール25周年

池辺前館長、音楽祭で新作

長田弘さんの詩から着想 

3月14日

自治会町内会へ入ろう!

いざという時に一番の頼りになる身近な存在、それが「自治会町内会」

http://www.naka-kurenkai.org/entry/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 12月21日0:00更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook