神奈川県が設置する包括外部監査人が1月16日、今年度の監査結果報告書を黒岩祐治知事に提出した。
99年度から毎年行われている同制度。今回は県の「基金の管理と運用」をテーマに12年度の基金について監査を行った。12年度時点で県には32の基金が設置され、総額は6千272億円以上に達している。報告書提出後に記者会見した監査人を務めた弁護士の橋本吉行氏は「県の財政窮迫が叫ばれている中で、巨額な基金の合規性や経済性などの観点で検証していくことが大切」と話した。
251ページにわたる報告書では、西区みなとみらいのけいゆう病院の建設資金として県が県警友会に貸し付けた32億円が基金に戻されず、資金繰りについて綿密な調査もないまま25年間も返済期限が延長されていたことや、県の災害拠点病院の一部で耐震化が未整備であることなどを指摘。
橋本氏は「基金は県の大切な財産であり、安全確実な運用と無駄のない使い方が必要」と今後の県の対応を求めた。
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