日中韓共同で上演されるオペラ「春香」の実行委員会会長を務める 三藤 達男さん 中区元町在勤 64歳
「伝統も新しさも大切」
○…「正直、勢いで引き受けちゃってね、この作品についてはあまり知らなかった」と語るが、会長に決まった3月から運営委員会のメンバーや協賛企業集めに奮闘。わずか1カ月で組織の体制を整え、周囲を驚かせた。「作品は韓国でとても有名な物語。ハラハラドキドキできて、みんなが楽しめると思う」と期待する。
〇…赤い紙袋に焼き立てのフランスパン。横浜のみならず、全国に90店舗を構える1969年創業の「ポンパドウル」の2代目。「創業当時はフランスパンがあまり知られていなくて、町内会から借りたテーブルを使って店頭販売もしてましたよ」と懐かしむ。また「本場ではフランスパンの中に具を入れないけど、日本人には受けると思って」とチーズを混ぜ込んだ商品を試しに発売。大ヒットとなり、今では定番商品だ。「伝統の味も、新しい味の追求もどちらも大切」ときっぱり。
〇…店を手伝う傍ら、大学生のころは喫茶店や果物屋などでアルバイトに明け暮れた。またお酒好きが高じ、伊勢佐木町にバーを開店。25歳で本格的に家業に関わるまで、自らそろばんをはじいて経営の基礎を身に付けた。ポンパドウルでは製造、販売、商品開発など各部署を経験。20年前に社長に就任し、事業部制の導入や資格制度を設けるなど会社の体制改変を行った。「うちは1店舗1工房ですから、各店それぞれの技術力が大切なんです」。一つずつ課題を解決し、店を発展させてきた。
〇…趣味はゴルフや鉄道模型づくり。お酒も好きで、「黙って飲んでるだけじゃモテないから」とマジックもお手の物だ。5年ほど前からは元町まちづくり協議会会長も務める。今回の公演ではその豊富な人脈を生かし、女優の水野真紀さんの出演も叶った。7月2日には本番を迎える。「3カ国から役者が出演していて、とても意義のあるものになると思う」。様々なエッセンスを加えた公演の”焼き上がり”が楽しみだ。
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