9月1日は「防災の日」。東日本大地震や先日の広島土砂災害を受け、住民の危機意識も高まっている。中区や西区では、この日に合わせて各地で防災訓練が行われる。また、防災・減災の施策や取組みも進んでいる。中区・西区の防災担当者は「訓練への参加をきっかけに、日ごろから地域の防災に関心を持ってもらいたい」と呼びかけている。
中区・大火災想定し避難 8月31日の総合防災訓練
中区総合防災訓練が8月31日(日)午前9時から11時まで、根岸森林公園を主会場に実施される。同公園を広域避難所とする第6地区連合町内会をはじめ、山手の横浜訓盲院や地域のケアプラザ、また警察や消防など21団体約300人の参加を予定する。
震度6の地震発生を想定。まずは「いっとき避難場所」である柏葉公園、大芝台公園、根岸森林公園簑沢広場に集合し、初期消火訓練を行う。地域防災拠点の山元小学校が火災の危険性があるとして、広域避難場所へ避難する流れ。
「助け合いによる火災対策」をテーマに、住民主体の初期消火や助け合いによる避難、中区の医師会・薬剤師会・歯科医師会の3師会初参加によるトリアージ・応急処置の訓練も行う。また、要援護者搬送、救出・救助などの訓練も。
根岸森林公園では、煙や地震体験、災害時の衛生対策や水源確保などを知る資源循環局と水道局による展示も行われ、参加団体以外の一般市民も参加することができる。防災訓練の見学も可能、午前10時ごろに森林公園に集合。詳細は中区役所総務課【電話】045・224・8112。
西区・協働で減災めざす
西区では災害に強い街づくりをめざして行政と区民が協働で様々な取組みを続けている。
関心がもっとも大きな津波対策については、区内のマンション管理組合などと協力して、いざという時に近隣住民が避難できる協定を各地で結んできた。そして、住民が自分たちで街を歩き、浸水エリアの把握や避難経路をまとめた「津波避難マップ」を作成、対象地域の各戸に配布した。西区では今後も対象エリアに声を掛け、広がりをめざしていく。
また、7月には震災時に寺院施設を避難場所とするための協定を西区仏教会と西区が結んだ。地域に身近な区内25カ寺が避難場所となることで、防災拠点まで避難することが難しい障害者や高齢者などへの負担軽減が期待されている。
火災避難マップ作成始まる
そして、西区が8月末から始めるのが久保山エリアの木造住宅の密集地域で火災から逃れるための避難マップの作成。
今回は西消防署も協力し、災害時に火事が起こるとどのように火が広まっていくかのシュミレーションを提示。そのうえで、住民が実際に街を歩いて久保山墓地までの避難経路を地図に落とし込む。年度末までに対象エリアに全戸配布予定。西区では「訓練と合わせて様々な施策にもぜひご協力を」と呼びかけている。
中区・西区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
80周年記念事業で地域のつながりを3月28日 |
|
<PR>