大岡川沿いの桜桟橋と伊勢佐木町6丁目、横浜橋通商店街北側大通り公園(南区)の3カ所で10月25日、「防災」をテーマに炊き出しが行われた。周辺3地域の団体が連携した初めての取り組み。伊勢佐木町6丁目で炊き出しに尽力した川井喜和さんは「地域連携の一歩にしたい」と話した。
炊き出しを行ったのは、中区の初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会と伊勢佐木町商店街、南区の横浜橋通商店街の3団体。これら団体の活動地域は隣接しているものの、今まで商店街イベントなどで協力した取り組みはなかった。
そこで、若手メンバーらが連携を深めていこうと町内会や商店街などに声をかけ、2カ月前から話し合いを進めてきた。その結果、25・26日に大通り公園で開催の「インターナショナルフェスタ」にあわせて、「防災」をテーマに3地域協力の炊き出しを実施することになった。
桜桟橋では、日ノ出町・初黄町・赤英町の3町内会を対象に「防災炊き出し訓練」。豚汁や炊飯で作ったおにぎりなどが振る舞われた。炊飯に使用した直径80cmほどのなべ底に穴が開くトラブルも。日ノ出町の伊藤哲夫会長は「炊き出しは5、6年ぶり。機材の老朽化も訓練で分かってよかった」と話していた。
伊勢佐木町6丁目で「茶がゆ」をふるまった川井喜和さんは、「今は3地域の点と点が線になりつつある。これを面でつながるように継続した活動をしていきたい」と話した。
黄金町のまちづくりなどに関わってきた横浜市大の鈴木伸治教授は、今回の3地域連携について「若い人材が出てきている。可能性があります」と今後の取り組みに期待を示した。
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