山手警察署と中区医師会は、子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれず、安全に健康な毎日を送ることができるようにと、「地域安全 わんぱくレシピ」をこのほど完成させた。同署と医師会による子ども向けの冊子作成は初めて。
この冊子はA5判12頁のオールカラーで、4月から中区内の新入学児童を対象に配布されている。内容は、子どもの健康管理や予防接種などについて保護者向けに書かれた項目や子どもが被害に遭いやすい犯罪とその特徴、交通事故被害から身を守るためにはどうしたらいいかなどだ。
見せ方にも工夫を凝らした。見開きの左側には新入学児童でも理解できるようにやさしい文章で説明されており、右側には子どもへの効果的な注意の仕方など保護者向けの文章が書かれている。
製作期間は約1年で、地域のために何かできないかと考えていた中区医師会の向山秀樹会長と、地域に防犯や交通安全の情報発信をしたい山手署の意向が合致、今回の冊子を作成することになった。
製作を担当した阿部有希警部補は「保存していただけるように冊子にしました。紙もめくりやすいものを選んだ」とこだわりを話す。向山会長は「子どもたちを守るためには、地域の大人が地域の子どもを注意できる関係性が大事。この冊子がそのきっかけになってもらえたら」と話した。
冊子が配布された本牧小学校の田中昌彦校長は「学校からも防犯や健康管理について話はしているが、その際の教科書になる。こうした取り組みは良いことですね」と話していた。
この冊子は山手署と中区休日急患診療所で配布されている。
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