神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2015年4月30日 エリアトップへ

憲法記念日インタビュー 低投票率、国民主権危ぶむ 近現代史学ぶ重要性、指摘

社会

公開:2015年4月30日

  • LINE
  • hatena

 5月3日は「憲法記念日」。4月1日就任した横浜弁護士会の竹森裕子会長(64)に、憲法と市民との関係や横浜の現状に即した人権問題、また改憲論議などについて話を聞いた。

「法治国家の根幹」

 竹森会長は「法治国家である日本において、憲法は国の根幹をなす『法』」と説明した。そのため憲法は、直接的でなくとも、「市民生活に間接的には、すべて関係している」と話す。

 その憲法の三大原則の一つに国民主権がある。42%と過去最低を記録した4月の横浜市会議員選挙の投票率などを見るに、国民主権に直結する権利を多くの人が放棄している現状に不安を隠さない。女性の投票率(42・23%)にもふれ、「女性が参政権を得たのは、わずか70年前。行使せずしてどうする」と語気を強めた。その背景として、政治に参加したくてもできなかった歴史を学んでいないことも、要因の一つと分析した。

司法と福祉の連携強化

 横浜市では、7万人を超す生活保護受給者や年2千件以上の児童虐待が確認されている。これも憲法の三大原則の1つ、基本的人権の尊重に関わる問題だ。

 竹森会長は、経済的な問題で弁護士などに相談できない場合、法的トラブルの総合窓口である「法テラス」の活用を呼びかける。また、子どもの虐待については「困難案件など児童相談所と弁護士会が、より一層連携していくべき」と語った。

女性への負担増 危惧

 法の下の平等を保障する憲法。その理念に基づき女性の権利にも言及した。

 市内の女性労働力率は約5割で上昇傾向にある。女性の労働力に期待が高まる一方で、「依然として家事や育児など、女性の負担が大きい」と指摘した。また、離婚問題など女性からの相談が多いという竹森会長は、女性の経済力向上が喫緊の課題と訴えた。

解釈改憲「もってのほか」

 改憲論議については、民主主義の根幹として、議論の一層の盛り上がりに期待する。改正するにしても「解釈改憲はもってのほか」として、法的手続きを踏むことの重要性を指摘した。

中区・西区・南区版のローカルニュース最新6

市歴史博物館にマルチシアターが登場

市歴史博物館にマルチシアターが登場

4月29日、改装した歴史劇場の再オープンで

4月24日

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月24日

「プリンスアイスワールド」が市内カフェとコラボ

「プリンスアイスワールド」が市内カフェとコラボ

5月12日までスケーター推薦のグルメを味わえる

4月24日

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

4月30日〜5月6日、「SEASIDE CINEMA 2024」

4月24日

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

寄付5万円、仕事体験ツアー

4月23日

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

5月29、30日 パシフィコ横浜とオンラインで

4月23日

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook