中消防署(加藤雅之署長)で7月10日、消防や警察、行政、病院関係者、鉄道事業者など約20人が一堂に集って中区の救急搬送の実態や対策を話し合う意見交換会が初めて開かれた。
繁華街を多数抱える中区の昨年の救急出場件数は1万4306件で市内最多。その内、現場で搬送に至らなかった「不搬送」が約23%を占め、その理由の8割以上が周りが心配して救急要請しても本人が拒否する「辞退」や「酩酊者」となっている。中消防署では不要な救急出場を減らすことで限られた救急隊を真に必要としている人に向かわせられるようにと、関係者に協力を依頼するために今回の意見交換会を実施した。
会議ではまず中消防署が現状を説明し、酩酊者などを発見した場合に救急依頼する前に「救急車を呼びますか」など一声掛けることへの協力を要請。参加者らは理解を示しつつも「我々では判断がつきにくいケースも多く、万が一を考えるとお願いせざるを得ない」という意見も出た。加藤署長は「全体の件数抑制が目的ではないし、少しでも不安に思ったらちゅうちょせず呼んでほしい。今後もこの様な検討会を続け、更なる救急需要への対策を進めてきたい」と話した。
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