兵庫県で8月3日まで行われていた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のボクシング競技で、みなと総合高校=中区山下町=1年生の松本圭佑さん(16)が、ライトフライ級で準優勝を果たした。圭佑さんは「優勝が目の前にあったのに悔しい。まずは高校生ナンバー1になることを目標に頑張りたい」と雪辱に燃えている。
決勝戦では今年6月にアジアジュニア選手権52kg級で優勝した中垣龍汰朗さん(宮崎・日章学園高校1年生)と対戦。「スピードのある選手で、翻弄されてしまった。審判にアピールできるボクシングができなかった」と圭佑さんは試合を振り返る。結果は3対0の判定負けにも、「相手も1年生で、悔しい思いをしたが、キャリアを積めたのはよかった」とプラスにとらえる。
同大会を通して体調は万全ではなかったという。圭佑さんは身長172cm、体重約52kg。食べる量を減らし、水分を抜く減量で、49kg以下のライトフライ級に挑戦していた。兵庫に入ってから体重が落ちなくなり、減量の影響もあってか、体調を崩し顔色もすぐれなかった。圭佑さんのトレーナーを務める元東洋太平洋王者で大橋ジム=神奈川区=チーフトレーナーの父、好二さん(46)は「2回戦、3回戦の時が一番ひどかった。食事をすると嘔吐する」と話した。好二さんは体重を作れなくてもいいと圭佑さんに話していたが、翌日の計量にはきっちり体重を落としてきた。好二さんは「弱音をはかなかったし、そういう子に育てたつもり」としながらも、親の立場としては「心配で仕方なかった」と本音を漏らした。
圭佑さんは小学3年からボクシングをはじめ、U―15ボクシング全国大会で5年連続優勝、優秀選手賞受賞を果たし居住する磯子区の「栄誉賞」にも輝いた実績を持つ。高校通算成績は11戦9勝2敗。持ち味は右ストレートだ。
同校ボクシング部顧問の須貝聡(さとる)教諭(46)は、「部では初のインターハイ準優勝。悔しいという思いが率直な感想。乗り越えてほしい」と話した。8月21日からは国体の予選、その次の世界選手権を見据え、今日も練習に励む。
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