長さ4m、重さ200kgにおよぶ本牧神社の大しめ縄がこのほど、22年ぶりに掛け替えられた。関東では珍しい「出雲式」ということもあり、出雲大社=島根県=にしめ縄を奉製している保存会のメンバーが作業にあたった。
本牧神社にとって今年は、伝統神事である「お馬流し」が450回目を迎えた節目の年。同宮では、社殿正面の大しめ縄を新調したいと検討してきた。その思いを受け、氏子の郷間米子さんと細野仁さんの篤志により、22年ぶりの大しめ縄掛け替えが実現した。
大しめ縄は、これまでとほぼ同様の大きさで、長さは約4m、重さは200kgを超す。しめ縄用に育てられた稲わらを使用している。
今回、氏子のつてで本場出雲の「須賀注連縄保存会」に大しめ縄の奉製を依頼。同保存会は「日本初の宮」として知られる須賀神社=島根県=の氏子らで組織され、160年以上の伝統を持つ。出雲大社をはじめ京都や大阪などの分祀にしめ縄を奉製している。当日は、青い法被を着た保存会メンバーが手際よくしめ縄を掛け替え、特製のはさみでわらの長さを揃えるなど職人技が光った。保存会によると、関東地方でしめ縄を手がけるのは本牧神社が初めてという。
須賀神社の総代長で保存会の新田清文会長(68)は「色々とご縁があって納めさせてもらう。ありがたいこと」と話していた。同宮の當麻洋一宮司は「大しめ縄は、このあたりの地域で作れるものはない。氏子をはじめ、保存会の方々に感謝したい」と思いを語った。
掛け替えに同席した本牧和田地区の総代、羽鳥裕久さん(71)は「清々しい気持ち。記念になりますね」と喜びをかみしめていた。
中区・西区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>