2016年度に中区が自主企画として実施する事業の予算案および概要が、このほど明らかになった。地域防災力の向上と区民の健康づくりを重点施策に、防災では特に減災支援に力を入れる。予算は1億216万2千円で前年度対比67万円ほどの増額を見込む。
中区の16年度予算である「個性ある区づくり推進費」(案)は、総額で5億5755万4千円。その内、区の独自事業に使用できるのが自主企画事業費。
その事業費案では「地域防災力向上事業」と「区民の健康づくりへの取組」を重点施策として、15年度と同様に「子どもから高齢者まで」「安全・安心」「地域の活力」「共感と信頼の区役所」の4つの基本施策に沿って事業を展開する。
重点施策として掲げた「地域防災力向上事業」には697万円を見込み、土砂災害避難勧告訓練や防災まち歩きなど地域の減災支援に注力。また、地域防災拠点での訓練などを引き続き実施することで「自助・共助」を推進する。
もう一つの重点施策、「区民の健康づくりへの取組」には、590万円を計上する。中区民の平均寿命は、市の2011年調査によると男性76・41歳(横浜市平均80・27歳)、女性84・57歳(同平均86・30歳)で、18区中最低であり、健康づくりは大きな課題。ラジオ体操の普及や小学生の縄跳び大会をはじめ、寿地区保健対策事業、骨密度など各種測定、ウォーキングイベントなどの健康寿命を延ばすための施策を盛り込む。
その他にも、18区で最多の放置自転車対策をはじめ、新規事業として生活困窮・養育困難などの課題を抱える家庭向けの支援強化プログラムの企画実施、認知症高齢者の家族向けガイドマップ作成、災害時におけるペット対策、4都市との都市間交流、区内外国人の課題解決のための施策づくり、また17年度の区制90周年に向けた広報事業などを盛り込んだ。
予算案は、開会中の市会定例会で審議され、3月25日に議決される見込み。
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