JR桜木町駅のホームから転落した男性を救助した2人に、中消防署長が3月10日、感謝状を贈呈した。
表彰されたのは、戸塚区在住の会社員、本間喬士さん(30)=写真中央=と保土ケ谷区在住の学生、七澤洸二さん(21)=同右。
事故発生は2月13日の午後9時53分ごろ。桜木町駅のホームで酒に酔った50代の男性が線路内に転落して動けなくなった。1分後には列車が到着予定で、ホームには到着を知らせが鳴っていた。その様子をすぐ後ろで目撃した七澤さん。「気が付いたらホームに飛び降りて救助に向かっていた」。本間さんは少し離れた位置から女性の悲鳴で事故に気付き、周りに列車の緊急停止ボタンを押すよう呼びかけ、自身もホームに飛び降りた。ほとんど同じタイミングで見ず知らずの2人が男性に駆け寄り、七澤さんが男性の足を、本間さんが上半身を抱えて、ホーム下の安全地帯へと運んだ。「お互い言葉を掛け合ってというより、とっさに体が動いていた」と本間さんは振り返る。
救助された男性は顔に軽傷を負っていたが幸い命には別状はなかった。救助後に同じ列車で帰宅の途についた2人はそこで初めてゆっくりと会話を交わし、「冷静になって考えると少し怖くなるね」と冗談交じりに笑いあったという。
加藤雅之署長は2人の勇気ある行動に、「全員が助かって本当に良かった。なかなかできることではない。2人の勇気ある行動に大変感謝している」と述べた。
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