災害時の情報伝達に有効とされるコミュニティーFM。中区で放送局開設をめざし活動する「横浜マリンFM開局準備室」は5月5日、文化体育館で行われた大日本プロレスの大会において”ミニラジオ局”を開局した。周波数を合わせると会場の中だけで放送が聞けるというもの。
放送は、試合が始まるまでの1時間と休憩時間20分、そして大会終了後の30分ほど。5月29日に中区石川町で行われるフードイベント「裏フェス」や、2017年の中区90周年に向けた区役所の取り組み、また4月に発生した熊本地震の募金箱情報にJ3リーグの地元プロサッカーチームYSCCの紹介など、それぞれ関係者を招いて放送された。
今回の取り組みは、大日本プロレス統括マネージャーで、自らラジオ番組を持つ池須ゆたかさんからの提案で実現した。開局準備室の代表を務める笹原延介さんは「トライアルのつもりで、提案をありがたくお受けした」と話す。
音楽制作会社を経営する笹原さんを中心に地域の支援者とともに2014年に立ち上げられた準備室は、現在、「Webラジオ」で12番組を放送しており、5日のミニ開局は「実力を示すよい機会になった」と笹原さんは振り返る。普段から番組を持ち、当日DJを務めた俳優の新井昌和さんは「いつもとは違う空間は刺激的だった」と語った。
笹原さんは、東日本大震災や熊本地震においてもコミュニティーFMが活用されていることを指摘し、地域に細かな情報を伝えることができる同FMの必要性を訴える。「開局するためには、皆さまの声が必要です。今年は、コミュニティーFMに対する地域の理解をさらに深めることが目標です」と話した。
中区・西区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
80周年記念事業で地域のつながりを3月28日 |
|
<PR>