西区藤棚の商店街で7月18日から1週間、映画を題材に町おこしをめざす「横浜・藤棚シネマ商店街」が初開催される。商店街にある単館映画館と協力し、商店街に”伝説の映画宣材デザイナー”檜垣紀六氏の描いた昔懐かしい映画ポスターが飾られたり、銭湯で無声映画の上映会などが開かれる。
古き良き昭和の風情を残す藤棚の商店街。今回の取組みは、藤棚一番街協同組合と西前中央商店会、そして昨年商店街にオープンした単館映画館「シネマノヴェチェント」が協力。藤棚のレトロな街並みを活かし、昭和に隆盛した映画と映画ポスターというアートなコンテンツを通して町おこしをめざす。
商店街の参加店舗に飾られる約100枚の映画ポスターは、日本の映画宣材デザイナーとしては”伝説”とも評される檜垣紀六氏(76)の作品。「タワーリングインフェルノ」「時計じかけのオレンジ」など数々のポスターを手掛け、昭和の映画最盛期を支えてきた檜垣氏。今回は特別に藤棚商店街をイメージしたオリジナルのシネマ風ポスターも制作し、イベントに合わせて発表する。檜垣氏は「藤棚商店街の名を全国に広げるお手伝いができれば」と話し、意欲をみせる。
また、商店街近くにある銭湯「萬歳湯」では7月23日に、モノクロ映画『月世界の女』(フリッツ・ラング作、1929年)を上映。無声映画で活動弁士などが登場する。檜垣氏とのコラボや無声映画の上映を企画したシネマノヴェチェント代表の箕輪克彦さん=中面・人物風土記で紹介=は「今の子どもたちはモノクロや無声映画を観たことがないと思うので、映画の原点を楽しんでもらうきっかけになれば」と話す。
今回のイベントについて藤棚一番街の米山博之理事長は「檜垣さんにどんなポスターを描いていただけるのか楽しみ。昭和の時代には商店街や映画館は街の賑わいの場で、人々の交流の場だった。そんな雰囲気をこのイベントで復活されられたら」と意気込んでいる。
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