このほど完成した映像作品『横濱の空の下』＝写真上＝が11月26日 と27日 、横浜人形の家４階のあかいくつ劇場＝中区山下町18＝で行われる。両日とも午後３時と６時の２公演。
この作品は、82歳にして再デビューを果たす老詩人・斎藤のぼるの切ない恋情の物語。横浜を代表するアーティスト、ミッキー吉野さんをゲストに迎え、設立32年間一貫して横浜をテーマに表現活動を続ける劇団「横濱にゅうくりあ」を中心に、横浜・川崎・横須賀の演劇人が作り上げた。
脚本・監督を務めた同劇団代表の泉谷渉さん（64）は「夢は実現するものではない。追い続けるためにある」と語り、それがこの作品のテーマと指摘する。泉谷さんは大学生のころに一度劇団を創設。その後、32歳で同劇団を立ち上げ、仕事の傍ら演劇活動を続けてきた。手がけた公演は53本、映画も３本、ほぼすべての作品で脚本の筆を執る。今回の作品は３年前から構想を練り、脚本を３回も書き換えた力の入れようだ。
撮影場所は横浜駅から子安、鶴見方面にわたる工場地帯にこだわった。「昔ながらの工場の風景が残っており、横浜の魅力を再発見した思い」と話す。
撮影は中橋嘉久さん、作曲・音楽は保土ヶ谷オーケストラ創設者、北井康一さんが担当。主役は同劇団の樋口伊喜夫さんが務めた。
前売完売。当日券１３００円。読者特典として当日千円で入場可。希望者は事前予約を。65歳以上または12歳以下は千円（６歳以下不可）。予約・問合せは吉浜さん【携帯電話】０９０・３５９１・３９９６、泉谷さん【メール】izuwataru.131@docomo.ne.jp
脚本・監督の泉谷さん
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