横浜駅西口の学校法人岩崎学園横浜fカレッジ(岩崎有紀子学校長)で2月8日、一年間に使った古い針や折れた針を豆腐に刺し、裁縫技術の向上を願う「針供養」が行われ、服飾系4学科14クラスの約350人の生徒が参加した。
同行事は「色さめし 針山並ぶ 供養かな」と明治・昭和期の俳人高浜虚子にも詠まれた日本古来の伝統行事。これまで硬い生地などを刺してきた針に対し、最後は柔らかいところで休んでもらいたいという気持ちや供養の意味を込め、豆腐やこんにゃくに針を刺す。1927年の学校創立以来続いている。
当日は浅間神社の禰宜(ねぎ)による神事の後に、学科を代表して5人の生徒が玉串を奉納。その後、裁縫道具への日頃の感謝の気持ちと技術向上の願いを針に託して、参加生徒全員が豆腐に針を刺した。
クラスを代表して玉串を奉納したファッションライフデザイン学科2年の横南丈さんは、「日頃使っている針に感謝を込め、玉串を奉納した。昔の伝統行事に向き合えたのもよかった」と話した。
同学科2年の森崎真奈さんは「日頃使っているものなので、こういう機会に供養することが大事だと思った」と話した。
同学科2年の田中美月さんは「一年に一回しかない行事なので、常に使っている針に感謝を込めてお祈りした。針を大事に使わなくてはいけないと感じた」と気持ちを新たにしていた。
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