サッカーJ3リーグの今季開幕戦・YSCC対福島ユナイテッドFCが3月11日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、YSCCのMF吉田明生選手(30)が100試合連続出場を達成した。J3は今節が設立から通算100試合目で、連続出場記録は最速での達成。
吉田選手は藤沢市出身。東海大を卒業後、群馬のクラブを経て2010年にYSCCへ入団。14年にクラブがJ3リーグに参入以降、全ての試合に出場してきた。そのうちフル出場でないのは2試合だけ。まさにミスターYSCCともいうべき「鉄人」だ。
記念すべき100試合目も左のMFで先発メンバー入り。試合開始前には記録達成を祝うセレモニーが行われ、YSCCの吉野次郎理事長から記念の花束が贈られた。クラブ関係者によると、チームカラーの青をモチーフにしたこの花束は、以前クラブに在籍していた元選手がアレンジしたもの。
ピッチの前でセレモニーを見守っていた吉田選手の母・富美子さん(63)は「ずっと楽しませてもらってありがとう、という気持ち。体調管理など、日々の努力がつながった結果だと思う」と快挙を喜んだ。
この試合、吉田選手は序盤から積極的に前線でチャンスを作る。しかし前半で2失点を喫すると、ポジションを下げてボランチでプレー。後半途中には交代選手からキャプテンマークを引き継ぎ、劣勢に立つチームを鼓舞したが、0対2で敗戦となった。
指揮官の樋口靖洋監督は試合後「100試合、3年間ほぼフル出場した上で今日を迎えるというのは、本当に素晴らしいこと。ある意味選手の鏡、クラブの財産のひとり」と称えた。
吉田選手は「セレモニーもやってもらって、本当にありがたい気持ち。僕一人の力というより、周りのサポートがあってのこと。周りに感謝したい。応援があったからこそ続けることができた」と話した。
3シーズン連続でJ3最下位と、苦戦が続くYSCC。背番号10が築いた名誉ある記録と共に、今年の躍進に期待がかかる。
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