中区・西区版 掲載号:2017年8月3日号
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『横浜大戦争』を執筆した

蜂須賀(はちすか) 敬明(たかあき)さん

保土ケ谷区出身 29歳

縦横無尽の創造力

 ○…横浜18区を擬人化するというユニークな発想から作り出した『横浜大戦争』。キャラクター達はプレイボーイや偏屈者など、一癖も二癖もある唯一無二の個性派ぞろいだが、「18人を作るのは簡単でした」とさらり。「最初にキャラを設定して、どう動いていくか自分は追っていく感じ。それぞれの見せ場を作るのが大変だった」と振り返る。発売直後から注目され、異例のスピードで増刷がかかった。「横浜市外に住んでいる人も読んでくれており、うれしい。自分自身も作品を書いたことで街歩きが楽しくなり、何でもない景色が意味を持つようになった」

 ○…保土ケ谷区出身。捜真小学校卒業後、中学からは都心の学校へ。早稲田大学第二文学部在学中から執筆活動を始めた。意外にも、大学へ入るまでは本とは無縁。幼い頃からレゴやプラレール、ホームページ製作など、創ることが好きだった。村上春樹やアメリカの海外小説を読むうち、創作意欲が湧き、大学1年生から独学で執筆。原稿用紙3600枚分の初めての大長編を書き上げ、自主販売した。「当然売れませんでした」と笑うが、処女作を完成させたことが、小説家として生きる道につながった。

 ○…朝9時頃起床すると自宅で夕方まで執筆する日々。仕事後は自転車での外出が日課だ。「早起きは苦手。会社務めはできないと思ったのが小説家を選んだ理由でもある」と笑う。横浜の好きな場所は横浜橋商店街。年越しそばの天ぷらはいつも横浜橋の店で。特に年末の買い物客の活気が好きだという。

 ○…「書きたいテーマはたくさんある」。デビュー作でいきなり文学賞を受賞し、期待が高まる中だが、「プロになりプレッシャーもある。でもたくさんのプロを巻き込みやりたいことに挑戦でき、自由になれた」。『横浜大戦争』の続編の構想はすでにできている。「泣ける自信作になるはず」。創造力は縦横無尽に広がっていく。
 

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