みなとみらい21地区の短編専門映画館「ブリリア ショートショート シアター」が、物件の賃貸借契約満了により12月2日に閉館する。そこで同館はこれまでの10年を振り返り来館者に好評だった4作品とスタッフ推薦の5作品をまとめたプログラムを上映中だ。また来年2月からは「オンラインシアター」の開設を予定する。
この短編専門映画館は、俳優の別所哲也さんが立ち上げたアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」10周年となる2008年2月にみなとみらいの高層マンション内に開設、別所さんが代表に就いた。映画祭関係者と企業、自治体が連携し映画祭の期間以外にも短編作品を楽しめる場所として短編ファンをはじめ地域住民にも親しまれてきた。今年2月には横浜市と共同製作した元町の老舗「ウチキパン」を舞台とした作品『一粒の麦』を発表している。
閉館は入居物件の賃貸借契約が18年2月満了のためで、今後の同施設利用はまだ決まっていない。
代表の別所さんは「魅力あふれる横浜・みなとみらいでここでしか味わえない映画館体験を10年間提供してこれたことを誇りに思います」とコメントしている。来年2月から同館は世界各国の短編作品の鑑賞機会を提供するために「オンラインシアター」を始動する予定だ。
閉館日12月2日には、これまでも機会あるごとに登壇している映画コメンテーター・LiLiCo(リリコ)さんと別所さんによるトークイベントを開催。さらに昨年の映画祭グランプリ作品で、第89回米国アカデミー賞短編部門でオスカーに輝いた『合唱』(Sing)など3作品も上映する(チケットの問合せは同館【電話】045・633・2151)。
140の国や地域から応募のあった映画祭作品を中心に3千作以上を上映してきた同館。地域や国によって異なる視点で描かれたものから世界共通の喜怒哀楽を描いたものまで幅広い内容の作品を紹介してきた。
来場者数は延べ26万人超。同館によると映画ファンだけでなく地域の子育て世代やシニア層も数多く訪れていたという。
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