市立戸部小学校(石川純一校長)4年1組の児童による独演会が1月27日、中区の横浜にぎわい座で行われた。児童たちは「落語で街の人たちを笑顔にしたい」と練習を重ね、この日大勢の観客を前に集大成を迎えた。
揃いの法被を纏い、高座に上がる児童たち。「時そば」や「饅頭こわい」「芝浜」など、それぞれがこの一年稽古を重ねてきた落語を披露した。
落語を始めたきっかけは、昨年4月に「総合学習」のテーマ「街の人たちを笑顔にしたい」をどうしたら達成できるかと児童たちで考えたこと。
最初は落語の知識も全くなく、話を聞いても全然理解できない児童たちが多かったなか、横浜市職員落語愛好会などに指導を仰ぎ、落語の歴史や面白さ、表現方法を学び、地域のコミュニティハウスなどで落語会を開催して稽古を重ねてきた。今回の独演会の開催を呼びかける案内チラシも児童たちで作成した。
この日は家族や学校近隣の住民など、200人以上が駆けつけた。「平林」を演じた藤凱亜君は「内容を憶えるのが大変で、家のお風呂でも繰り返し練習した」と振り返る。別の児童は「落語会を重ねるうちに、より観客の心に響くにはどうしたらいいか、顔の表情や扇子などの小道具の使い方を落語の先生に習いました」と話す。終了後には舞台裏で感極まって泣き出す児童もいた。
クラス担任の齋藤岳史教諭は「当初はこのような大舞台を迎えられるとは思っていなかった。この経験は彼らの将来にとってもきっと役立つと思います」と感想を話していた。
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