耐震化を目的とした校舎建て替えのため取り壊しが決まっている県立横浜立野高等学校(中区本牧間門/大矢芳男校長)で3月12日、卒業生らを対象にした学校開放が行われることになった。13日には同窓会主催のお別れ会も予定されており、約半世紀の間親しまれてきた校舎に別れを告げるときが迫っている。同校は4月から旧港南台高校へ移転し、新校舎完成までの3年間、間門の地を離れることになる。
立野高校は昭和11年に県立横浜第二高等女学校として県女子師範学校に併設されたのが始まり。当時の校舎は中区立野にあり、昭和25年に男女共学の横浜立野高等学校に改称した後、昭和39年に現在の本牧間門に移転した。以来「丘の上の学校」として親しまれた同校は昨年、男女共学から60周年の節目を迎え、これまでに1万7千人を超える卒業生を輩出。学区制が廃止されるまでは、主に中区、磯子区、金沢区から生徒が通っていた。
老朽化により耐震補強を必要とする県の診断通達を受けてから、平成19年にグラウンド内に仮校舎を設置し、地震対策のため教室のあったA棟を閉鎖している。昨年の夏頃からは取り壊し前に一目母校を見ようと、卒業生たちが見学に訪れる姿が目立っていたという。
大矢校長は「慣れ親しんだ間門の地を一時離れるのは寂しい思いがするが、新校舎でよりよい学校づくりができれば」と話している。 新校舎は延床面積1万720平方メートルの全4棟からなる3階建てで、体育館も含めて全て新設される。建て替え期間中の仮校舎は、学校統合で平成21年から廃校になっていた旧港南台高校(港南区)を利用することになっており、春休みの間に引越し、4月からは仮校舎で授業を開始する。平成26年3月に新校舎完成が予定されているため、今年4月に入学する1年生は3年間この港南台校舎で学ぶことになる。
校舎内は見納め
同校で3月12日(土)の午前9時から午後3時ごろまで、卒業生を対象とした一般開放が行われる。事前予約不要で上履き持参、車での来場は不可。翌13日には同窓会主催のお別れ会も行われるがこちらの参加申込は既に締め切られている。
これまでも可能な限り卒業生の見学を認めていたが、3月5日は卒業式で受け入れができず、お別れ会以降は一般立ち入りが禁止されるため、実質校舎内を見ることができるのはこの2日間が最後となる。【電話】045・621・0261同校。
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