関東学院大学ラグビー部・初の女子部員となる 鈴木 実沙紀さん 西区浅間台在住 18歳
新たなフィールドで活躍誓う
○…激しく体をぶつけ合う「男のスポーツ」という印象が強いラグビー。名門・関東学院大学のラグビー部に、4月から初の”女子部員”として入部する。女子部でもなくマネージャーとしてでもない。一選手としての入部は大学ラグビー界でもほとんど前例がないという。「正直練習についていけるか不安もあります」。それでも、「認めてもらうには時間も必要だと思うけど、どんなにきつくてもがんばるつもりです」とハキハキ話す。
○…小学校の授業で体験したタグラグビーがきっかけだった。「仲間でパスを繋いでトライを取りにいくのが楽しくて」とその魅力にとりつかれてから、ラグビー抜きに人生は語れない。中学では横浜ラグビーアカデミーで、高校は千葉県の市立船橋高校のラグビー部で男子に交じってプレーした。2009年4月にU―18の日本女子代表、同年5月にはフル代表に選出。今や日本女子ラグビー界の躍進の鍵を握る選手としてメディアからの注目も熱い。「私がプレーを続けることや活躍することで女子ラグビーが普及したら嬉しいです」と小麦色に焼けた肌から白い歯をのぞかせて笑う。
○…2016年のリオデジャネイロ五輪から正式種目になる女子ラグビー。日本女子代表の活躍も期待される中、昨年11月の広州アジア大会では5位に終わった。「今までの結果の中で一番悔しかった」と唇をかむ。「オリンピックでのメダルを考えたときに、大学4年間でどう過ごすかが大事だと思っています」。その眼差しからは意志の強さが伝わってくる。
○…「大学では管理栄養士の資格をとって、将来的にはラグビーをサポートする側にもなりたい」と確かなビジョンも。とはいえ、「女の子の友だちもたくさん作りたい。あと恋もしたいですね」と年頃の女の子らしく、憧れのキャンパスライフにも胸を高鳴らせている。新たなフィールドでのキックオフをすぐそこだ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|