市議選 中・西とも現職が議席守る 県議選は勢力構図変わらず
横浜市議会議員選挙と神奈川県議会議員選挙は4月10日、投開票が行なわれた。定数4を現職4人と新人3人が争った中区市議選は、現職がいずれも議席を確保。現職1人、新人3人が立候補した中区県議選(定数2)は、自民党の新人、原聡祐氏がトップ当選を果たした。西区市議選(定数2)では自民党と民主党の現職2人が議席を守り、西区県議選(定数1)では自民党現職の加藤元弥氏が2選を決めた。投票率は中区が44・77%(前回比マイナス0・13ポイント)、西区は42・83%(前回比マイナス1・27ポイント)だった。
市議選中区
福島直子氏が平成15年に続いて2度目のトップ当選を果たした。福島氏は「1万票の重みを感じている。託していただいた皆さんの期待に応えたい。震災後の選挙ということもあり、以前から訴えていた防災対策の取り組みを評価していただいたと思う」と話した。
また自民党の伊波洋之助氏と松本研氏、みんなの党からの公認を受け立候補した串田久子氏という、いずれも現職が議席を保持した。民主党の坂田潤氏、共産党の畑野良弘氏、無所属の松本修明氏の新人3氏は及ばなかった。
県議選中区
トップ当選は自民党の新人、原聡祐氏。県議を7期務めた村上健司氏の後継候補として出馬し、手堅い選挙戦で他候補に大差をつけた。「今日が新たなスタートという気持ち。震災後の国難といえる時期だが、子どもたちの世代に元気な神奈川を引き継げるよう力を尽くしたい」と話した。
民主党の現職、作山友祐氏は、みんなの党の新人の細川慎一氏に約1300票差に詰め寄られたが、議席を確保した。無所属で初挑戦した佐久間衛氏も及ばなかった。
市議選西区
自民党の清水富雄氏は初当選以来、5回連続のトップ当選となった。清水氏は「東日本大震災を受け非常に難しい中での選挙戦だったが、再び市会に送っていただけることに感謝している。震災を受け、市内の中小企業でも経営の悪化が広がっており、市としてどの様な支援ができるか、早急に検討を進めていきたい」と話した。
民主党の荻原隆宏氏は手堅く票を重ねて、2回目の当選を決めた。みんなの党の新人、上野盛郎氏は党公認を受けたのが告示直前で、知名度の低さを挽回することができなかった。
県議選西区
民主党の新人、奈良甲介氏との一騎打ちを制して、自民党の加藤元弥氏が2回目の当選を決めた。加藤氏は「今は責任の重さを痛感している。できるだけ早く県議会を開き、震災復興に向けての施策や、安全・安心の街づくりに向け、これからも議論を進めてきたい」と話した。
三村和也衆院議員の元秘書で26歳の若さを武器に選挙を戦った奈良氏だが、厚い保守地盤を崩すことができなかった。
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