NPO法人横浜シティガイド協会会長を務める 椎橋 四郎さん 中区本郷町在住 69歳
一人でも多くの横浜ファンを
○…「とにかく”横浜大好き人間”の集まりなんですよ」。歴史的な要素と新しい情報を交えながら横浜の名所を案内するシティガイド。平成4年に生涯学習のグループとして発足し、現在では105人の会員が在籍する。「何度も横浜に足を運んでいる人にも、”新しい発見があった”と言ってもらえると嬉しいですね」。年間1万人以上、幅広い世代の人々に、オリジナルで新しい横浜の魅力を発信している。
○…鶴見区生まれ。「昔は会社人間で、生まれ育った横浜のことを何も知らなかったんです」。名古屋での単身赴任時、週末に近所を歩き始めたのがきっかけだった。横浜に帰ってきた頃、同会の会員募集を見つけ3期生として平成6年に入会。会社勤めをしながらのガイドの研修も、元来の歴史好きも高じ吸収が早かった。それでも先輩に同行してもらったガイドデビューは「『声が小さい!』って注意されたのを今でもよく覚えているんですよ」。人に伝える難しさと、伝えることで深まる知識に夢中になっていった。
○…現在も週2日は会社勤め。今年5月からは、県内17団体が所属する「かながわボランティアガイド協議会」の会長にも就任し、その多忙さに「1日フルで休みなのは月に3日くらい」と笑う。人前で話をするのが苦手だったという過去を懐かしみながら、「今ではでしゃばりになっちゃって」と頭をかく。最近は、港の見える丘公園から見えるスカイツリーがおススメで、「『ほら、向こうに見えますよ』なんて、散歩しながら知らない人にも声をかけちゃうんですよ」
○…「船の上からの地形は全部頭に入っています」と自負するように、得意なガイドコースはシーサイド。海からの眺めは”古いものを大切に、新しいものを受け入れる器の広さ”という横浜の魅力を象徴していると語る。「一人でも多くの横浜ファンを」。それを使命に今日も街を歩く。
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