被災地の少年野球チームを横浜に招いた中区少年野球連盟の会長 高橋 善春さん 中区本牧大里町在住 58歳
人と街を繋ぐ行動派
○…本牧海づり公園で少年野球の子どもたちの声が飛び交う様子を嬉しそうに見守った。震災被害の大きかった岩手県宮古市から少年野球チームを招き、中区の子どもたちと交流試合を実現。岩手県出身ということもあり、被災地支援の想いは人一倍強い。「かえって迷惑になるのではと自問自答した。でも結果的に喜んでもらえてよかった」。
○…大学進学時に岩手県から本牧に移り住み、現在も本牧大里町に暮らす。普段の顔は中区・西区内に6店舗を構えるスーパーマーケット「上州屋」の副社長。
野球との関わりは息子が地元の大里少年野球部に入ったのがきっかけ。「私は子どもの頃、サッカーや陸上ばかりで野球はほとんどやったことがないんです」と頭を掻く。それでも保護者代表として部の運営を手伝い、中区少年野球連盟の会合にも参加するようになり、2年前から会長を務める。「私は野球は素人同然。副会長や監督、みなさんの支えがあってこそ。私は私のできることで力になりたい」。会社経営で培った組織運営力を活かし、子どもたちがもっと野球を楽しめる環境作りに尽力する。
○…他にも地元大里町町内会の役員なども務める。「小売で”地域密着”を掲げる店は多いが、本当の意味で地域に関わっている店は少ない。でも、われわれは地域の皆様のおかげで成り立ち、地域が元気でないと商売も立ち行かない。だから、地域の活性化にどんどん協力したい」と熱く語る。「少年野球やスーパー、商店街や自治会。バラバラのように見えて実は繋がっている。みんなで”輪”を作って一緒に地域を盛り上げていきたい」。
○…3人の子どものうち、長男は独立し、現在は妻と長女、次男の4人で暮らす。多忙な日々の中でも夢があり、還暦を迎える2年後に再び大学に通い、大好きな日本史を学ぶつもりだ。「その頃にはゆっくり旅行を楽しみたいね」。この日一番の笑顔で語った。
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