90周年を迎えた早稲田大学横浜稲門会会長 佐藤 靖雄さん 南区在住 73歳
90周年は次へのステップ
○…早稲田大学の卒業生で組織する横浜稲門会。大正10年に現役学生が立ち上げた早大横浜会が基礎となり、今年で90周年を迎えた。「みんなやっぱり”早稲田”が好きなんだろうね」。全国各地の稲門会の中でも屈指の歴史を誇る同会。10月2日に行われる記念式典には卒業生である黒岩祐治神奈川県知事も出席する予定だ。「今後この会が伸びるか伸びないか、90周年はその境目になると思う」と力強く語る。
○…関内にある事務所で月2回行う定例会では、「先輩、先輩」「何年の何学部卒業です」という声が飛び交う。「永遠のライバル慶応出身者には今でも思うところがあったりね」と、酒のつまみは卒業から何十年経っても変わらないようだ。会員数は約600人強、目下の目標はさらなる会員増強。「昨年からダイレクトメールを上手く使ったりして本腰を入れてきた」。毎年10人くらいという新規会員が、昨年1年間で100人超とその成果はすぐに現れた。「まだまだ足りない。10年後には会員1000人を目指す。趣味の会の数を増やしたり、女性の会もアピールしたい」と意欲十分。
○…「ちょっと変な感じだな」と普段つけないというネクタイを気にしながら、大らかな話ぶりで過去を振り返る。県立緑ヶ丘高校を卒業し、同大理工学部建築学科で学んだ。「往復15円だったかな」。片道約2時間かけての通学は今でも覚えている。大手設計事務所での勤務を経て、30歳で独立。仕事の傍ら、長年役員を務めてきた同会の取り組みや地域活動も、すべて生活の活力にしてきた。「いつでも前向きに楽しくないとね」
○…90周年という一つの区切りは、次の10年へのスタートを意味している。同会の歴史ある伝統を託す後進の育成も、使命の一つだ。後輩たちに伝えたいこと。「何事も柔軟さが重要。本一冊書けるくらいさ、魅力ある仕事と人生をおくってほしいね」と笑った。
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